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カキ漁師3代目のおとうちゃんが伝えたいこと From Father

こんにちは。石巻カキ漁師の後藤利信です。現在は、息子の章と親子二代で宮城県石巻市牡鹿半島の竹浜でカキ漁を生業にしています。
東北大震災発生後も、かろうじて家と船が残り、若い力で一緒に家業を支えてくれる息子夫妻のいる後藤家は、なんとかこれまで通りカキ漁で生きていきたいと家族で心を決め、震災から2か月の春に、思い切って稚貝を育て始めました。漁師の間ではむかしから「津波の後は海が栄養にあふれ、よいカキが獲れる」と言われるからです。とはいえ、なにひとつ先のメドが立たないままの漁の再開。未来を信じて、未来に賭けた、と言っても過言ではありません。

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石巻湾は、地形が複雑に入り組んだリアス式海岸。波が静かで、海深がじゅうぶんにあり、プランクトンが生息しやすいので、カキ漁に適している。
そしてこの冬、先人たちの言い伝え通り、豊潤な海に育てられた、とっておきのカキが収穫できました。
しかしながら、これを安心・安全に出荷ルートにのせるために不可欠な浜の処理場がまだ復興できていない上、震災後は仲買人も激減、さらに「東北産」というだけで買い控えの対象になる食材はスーパーの契約打ち切りも甚だしい…。皮肉なことに、せっかく収穫した自慢のカキも、流通に乗せられなければ、みなさんの食卓にはお届けできないのです。
そこで、息子と彼の友人たちの知恵を借り、インターネットという現代の利器を使ったあたらしい流通のカタチで、自慢のカキを後藤家からみなさんに直送する方法にトライします。パソコンを触ったこともないわたしには不安もありますが、同時に大きな可能性を感じています。

命と船以外のすべてを奪われてなお、それでも、海とともに生きていきたいわたしたちを、どうか応援してください。後藤家のこのプロジェクトが、石巻の、東北の漁師たちの未来を開く、ひとつのきっかけになればうれしく思います。